こんにちは、マンション管理士・税理士の深谷高史(ふかやたかし)です。
2021年7月、信州大学経法学部で講義をした際に、別の登壇者の講義を聴講させていただきました。
今回のブログではその聴講も踏まえ、自分の講義に付け足したかったことを述べていきます。
信大シリーズのブログ全7回のうち、今回は最終回です!
大学卒業後20年
別の登壇者は同じゼミの出身で私より4年先輩です。
私の入学と同時期に先輩は卒業されたので在学の時期は重なっていません。
大学卒業後20年も経つとそれぞれに物語があり興味深いですね。
個人情報を私のブログで公開することはできませんので一般化した形でお話します。
やりたいこと・できること・喜ばれること
「やりたいこと」「できること」「喜ばれること」の3つが重なっている仕事を選ぶと人生の幸福度が上がります。
どれかが欠けていると、楽しくなかったり辛かったり続かなかったりします。
体調を崩してしまったり命を落としてしまったりする危険もあります。
回復に時間がかかりますし、死んだら終わりなので気を付けましょう。
「やりたいこと」をやろう!
「やりたいこと」なら続けられますね。
それでも飽きてきますので、飽きたら「やめる」か「別のやりかた」でやればいい。
当初はやりたいことじゃなくても、やってみたらやりたいことになるケースもあります。
そういう意外性は人生の楽しみですね。
偶然の幸運(セレンディピティ)に巡り合うためには「とりあえずやってみる」というノリの良さも必要です。
三日坊主は恥ずかしくありません。命を失ったり大損しないのであれば、とりあえずやってみよう!
「できること」をやろう!
「できること」も続けられますね。
自分の生まれ持った特性やそれまでの習性に合っているのですから、ストレスを感じず、楽しくやり続けられます。
人間はどう頑張ってもできないことがあるようです。
先天的な特性、後天的な習性とは相容れない行動をやろうとするとストレスを感じます。
下手したら死んでしまいますので気を付けましょう。
心身に不調を感じるならさっさとやめましょう。
「やったことがないからできません」と言って、上司からの指示を拒否する部下がしばしばいます。
上司は「やればできるはず」と判断して指示しています。
やればできるようになりますので、とりあえずノリ良くやってみよう!
幼い子どもが一人で靴下を履けるようになるのと同じです。
「喜ばれること」をやろう!
他人に「喜ばれること」じゃないと、また「喜んでもらえた」と実感できないと、その仕事は続けられません。
私たちは財やサービスという商品を生産して販売するのであり、その商品は他人が使用する目的で生産されます。
逆に、他人が使用するために買ってくれなければ、自分は売却代金を得られず仕事を続けることもできません。
〔G-W-G’〕という循環ができないんですね~
(経済学部っぽく言ってみた(笑))
買う側が適正な対価を支払うことは相手企業にとっても社会全体にとっても不可欠です。
市場で形成された価格(適正な対価額)は利益を含むものであり、売る側は利益を得られることによって「自分は他人に喜んでもらえる商品を提供できたんだなぁ」と実感できます。
さいごに
「やりたいこと」「できること」「喜ばれること」の3つが重なっている仕事への近道をあらかじめ知ることは困難です。
遠回りも覚悟しなければならないし、到着できないかもしれません。
答え合わせも、意思決定の時点よりずっと後になって自分なりにするしかありません。
以前に比べて、転職も起業もしやすくなりました。
私も別の登壇者も、転職と起業を経験しています。
今は試行錯誤しやすい社会、失敗から回復できる社会だと思います。
死んだり重度の後遺障害が残らないのであれば、自分のやりたいようにやってください。
たぶんそれが幸福度の高い生き方だと思います。
母校の教壇に立つことができ、とても光栄に感じています。
2001年の卒業からちょうど20年。縁遠くなった人、亡くなった人、廃業した店や旅館、朽ちていく空き家…
でも冬明け直後の芽吹きのように若い世代の活動も生まれています。また母校に呼んでもらえるように今後もがんばります。 pic.twitter.com/luty41d26H
— 深谷高史(マンション管理士・税理士) (@hidamarimz) July 16, 2021